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朝夷奈切通し〜天園へ 2018.06.26


朝夷奈切通(アサイナキリトオシ=国土地理院の表記です、朝比奈切り通しと書いた方が一般的)は鎌倉七口と云われる切通しの中で当時の面影を最も残している切通しです。
このルートは鎌倉幕府を支えた物資の重要運搬経路でもあった。
遠浅で波が立ち港としては不向きな材木座海岸に代えて、東京湾の六浦で荷揚げした物資を運ぶ鎌倉幕府の大動脈だったのです。
また房総との行き来の最短経路として軍事的にも重要な道となる。そのために頼朝(北条泰時の命によるとの説もあるが?)は敢えてこの険しい地形の開削に挑み、難工事をを完成させたのだ。
朝夷奈切通しはハイキングコースとしては1時間程度でいささか物足りない、そこで鎌倉ハイキングの定番と云える人気コース、天園まで足を延ばすことにした。
私は何度も訪れている場所ではあるが間が空き、レポート掲載の目的もあって、しばらくぶりの訪問である。


コース&タイム;
朝比奈バス停8;15〜8:35熊野神社8:40〜朝夷奈切通し〜十二所9:10〜9:35瑞泉寺裏山メインコースと合流
メインハイキングコース9:45〜10:10天園10:20〜栄プール10:35〜10:45長倉バス停
所要時間;二時間半

熊野神社、奥社はさらに急な石段の上にある

大船駅笠間口のバスセンターから神奈中バス金沢八景行に乗り、朝比奈で降りる。
バス停を少し戻り朝比奈信号を案内標識に従い鎌倉古道へ。舗装はすぐに切れ、横横自動車道を潜ってたちまち古道の旅人に。風化した庚申塔が当時を偲ばせます。
峠の手前で左の枝道へ、熊野神社へ寄り道します。案内標識がある。
頼朝が切通工事の安全を祈願したとされる場所です。山腹をトラバースする森林浴の道、鳥居がら社まで急な石段です。
境内は横浜市にあり、うっそうとした森の中に市指定のイチョウやスダジイの古大木が数本植わっています。神社建立当時に植えられたものなのでしょう。
本道に戻り切通核心部へ、両側15m以上の崖です、300〜400m続きます、圧巻なり。
お墓であるやぐら群や供養塔などが当時のまま残されております。

数年前に比べて崖面の植物が増えました。そのために迫力は薄らいできました

下り道になると足元に流れが出現します、岩盤なのでぬかるむことはないですが滑りやすい。
やがて大刀洗川に沿った車道となり、バス通りに出ます。料理屋の峰本が正面にあります。
この辺りを十二所(ジュウニソ)と呼びます。

足元はしっかりと、フリクションの効いた靴が安心です

バス通りを僅かに鎌倉方向へ、吉沢川に沿って右折し小橋を渡って住宅街を行きます。 小さな標識【天園】を見逃さないで左折し山道に入ります。あまり歩かれていない様子も踏み跡はしっかり付いている。
足元の悪い山道をしばらく上り瑞泉寺裏山へ出ます、ここで人気の鎌倉ハイキングメインコースと合流。
瑞泉寺側へ少し戻ると丸太ベンチが置かれたちょっとした休憩場所があります。
天台山〜大平山(天園)と進みます。小さなアップダウンがありますが、メインコースだけあって山道としては広く歩き易いです。 貝吹地蔵の先は急登区間となるも短いです。

天園から鎌倉市街地の眺め

天園には茶店が2軒ありましたが、上の店は不法占有物のため最近取り壊されました。私の馴染みの店でしたが。天園とはこの辺りをいいます。
山頂広場はゴルフ場クラブハウスの向かい側に広がり、その西側のゴツゴツ岩のピークが大平山の山頂です。159m,鎌倉最高峰。 広場には野良猫がいて休憩中のハイカーにおねだりします。
大平山からさらに西へ向かうと建長寺に至る鎌倉アルプスと呼ばれている人気ハイキングコ−ス。そちらを辿り北鎌倉駅へ出た方が本コースより充実したコースとなるでしょう。
トイレは山頂広場と天園の中間、ゴルフ場スタートホールの向かいにあります。水道もあり。

茶店のあった場所。更地になりベンチ一つもありません

天園をあとにして、茶店跡地を東に少し下ります。レーダー施設の機械室がある場所の下部を左に折れます。
直進するメインルートは相武隧道の上を通り横浜市民の森(釜利谷)方面へ続きます、こちらは遠回りです。
一昔前までは知られていない裏道、鎌倉C.Cとゴミ焼却施設に挟まれた雑草の道でしたが、今は刈り払いされて歩きやすい道に生まれ変わっています。
そのうえ山ユリの群生地となりました。いずれ評判になりそうです。
立派な階段を降りてGOALの栄プールです。

山ユリの群生、地域の方々が植えたものです

栄プールを始発とするバス便はほとんどが港南台行きです。
住宅街を抜けて公園端の階段を長倉バス停へ下れば大船行き便は多いです。

2018/6/27 掲載

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