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熱海大堤防  2011.08.03


  

夏山シーズン到来ですが、今夏は各地で雷を伴うゲリラ豪雨が多発しております。こういう天候不安定な状況下での山は落雷が恐怖です。 と云うことで山の代わりに海の釣りです。この日は曇り時折小雨の予報、盛夏の釣りにはおあつらえ向きな天気です。そこで熱海の大堤防へ出かけました。
此処は熱海市の管理釣り場で、地元のNPO法人が運営しています。
入場時間;6時〜19時まで(夏季) 、入場料;300円 、駐車代;500円〜200台は収容できそうな広さです。(私は電車で行きました)
釣り場は、幅14m・長さ260m・水深10〜15mの堤防内側が指定されていて、外側はフエンスが張られ立ち入り禁止です。
熱海駅到着が6時15分、大船からでは最も早い時間です。バスはまだ動いていません。タクシー代節約のため熱海港まで歩くことにしました。 ダラダラと下って海岸に出ます。一帯はお宮の松で有名な海浜公園で、早起きの人や犬がジョギングや散歩を楽しんでおりました。

熱海港からは大島行きや初島行きの定期船が発着します。バースには数組の釣り人が既に竿を出しておりました。すぐ裏に駐車スペースがあって便利には違いありませんが、何を狙っているのかな? 其処にまともな魚はいませんね。
駐車場を通り抜けて早足でも30分余り、防波堤の付け根にある小さな管理棟に着きました。早くも汗びっしょりです。受付には家族連れが数組並んでいて、仕掛けやらエサやら何やらスタッフと盛んに相談していて列がちっとも進みません。 見かねたスタッフの一人が私に300円と引きかえに入場券とライフジャケットを渡して先に通してくれました。ここのスタッフは全員釣りの愛好家で皆親切です。 管理棟にはコマセや付けエサ、簡単な仕掛け、飲料などが販売されておりました。貸し竿もありますが、釣り場は指定されております。
早速釣り場に向かいます。バリアフリーで車イスの釣り人も差し支えありません。数ヶ所ある休憩場所に水道が引かれていてありがたい。
予報に反して炎天下、それでも既に結構な人出でした。回遊魚は潮通しの良い沖側がポイントとなります。堤防の先端へと急ぎましたが、管理棟から遠くなるので家族連れには敬遠されて先端は案外空いていました。
今日の私は投げ釣りでキス、飛ばしウキサビキで小アジの二本立て仕掛けを用意しておりましたが、竿は一人1本とのきまりがありました。迷いましたが夏場の回遊魚は日中釣れないので、朝のうちにアジを狙うことにしました。
此処先端から堤防の付け根を眺めると後楽園のホテルタワーが聳え、まるで後楽園専用釣り場のようであります。

4mほどのグラスカーボン振り出し投げ竿に5号白サビキをセットし、タナは適当で竿一杯〜4mほどに調整してコマセ篭にアミコマセを詰めて第一投です。 正面にスーッとオーバースローすると仕掛けは弧を描いて30mほどで着水し、ウキがなじむまでイトフケを取ると20mほどの沖合で安定しました。いい塩梅です。ウキは湾奥に向かってゆっくりと流れ潮はあまり効いていません。
この釣りは投入した後が暇となります。水分補給のために持参したカンビールを開けました。お腹もすきました。ソーセージを探し出し包装を破いてかじる前に海面に目を戻すとウキがありません。 オヤ?前後左右に眼を振りますがやはりウキが目当たりません。もしかしてアタリ?半信半疑でリールを巻くと魚がツッと走る感触が竿から伝わります。こりゃサバだ。サバは小さくとも一人前に横走りするのでした。
仕掛けが手前に寄ってきますとサバが付いているのが見えます、そしてもう一匹大きな魚がサビキを追ってきました。 エラの部分が青いのでシイラと分かります。こんなのに食らいつかれてサビキをパーにしたくはありません、一旦サビキを沈めます。サビキを結構シイラが追いかけてくるので、ルアーファンならシイラ狙いで楽しめそうでした。
その後もチョンチョンと云うアタリで小さなウルメが、ズボッと消し込むアタリでアイゴが顔を出しましたがいずれも海へポイです。アイゴのヒレには毒針があるので要注意、サカナハサミを忘れてしまったので靴で踏んづけて慎重に針を外しました。 陽が高くなるとその雑魚どものアタリさえ無くなってしまいました。暇つぶしにカワハギでもと足元を狙うとキンギョ(ネンブツダイ)の入れ掛り、どうやらサビキ仕掛けの仕舞い時のようです。

隣では高校生と思しき若者が一人投げ釣りを始めておりました。私もキス狙いに変更しようと考えた矢先なので様子を窺うと、既に型を見たようですが一投毎に根掛りしています。 それでもめげずに熱心に竿を振る姿には気力が溢れております。一方こちらは暑いし、釣れないしで、釣りを続ける意欲を失いつつあったのでした。私はペットポトルで凍らせたお酒を取り出し、しばらく見学することにしました。
スリークォターの投入フォームには力みがなく、仕掛けが良く飛んでおります。その後両足の間に竿を挟んでサビいてくる姿は美しく完成されており、感心して見ておりましたところ、15cmほどの赤い魚が釣れてきました。
彼はメゴチバサミで挟んだ魚をしげしげと眺めておりましたが
「この魚は何でしょうか?毒はありませんか?」と丁寧に聞いてきました。
それは“カサゴ”でした。
「毒はないけどヒレが鋭いので気をつけて、おいしい魚だよ」教えてあげると、礼儀正しくお礼を返してきました。
まだまだ経験不足は否めませんが、立派なアングラーに育つことを確信しました。
私はお酒を全部飲んでしまい、彼の健闘を祈って、釣り場を後にしました。箱根の頂からは白い雲が湧き出しておりました。
2011.08.20 記

2011.08.23 追記
「海釣り施設の利用に際しての注意事項」抜粋
5.飲酒をしての入場及び施設内での飲酒については、ご遠慮願います

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