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出羽三山 2010.09.021〜22


1400年もの歴史がある山岳修験道の古修験場【出羽三山】〜月山の大自然崇拝、湯殿山の原理主義的(狂信的とも云える)信仰、見事な伽藍群の羽黒山、そして神秘さ漂う国宝五重塔。
ここで云う山とは、一般的な平地に対する大自然の山を指すのではなく、霊場を意味するようだった。
あいにくの雨模様だったが、クラブツーリズムのバスツァーを利用して廻ってきた。
往復の長い乗車時間に比べて、見学は駆け足となったが、それでも初めて訪れた聖地に満足いたしました。月山八合目はガスの中、いずれ機会を得て山頂を極めたい思いが募る山でした。
鶴岡市の庄内物産館は充実しています。特に海産物コーナーは鮮度がいいこと・種類が豊富なこと・安いことに驚きました。地元の人々も買い出しに来ています。
湯ノ浜温泉はいいお湯でした。飲んだ地酒=【大山】冷酒300ml


行 程;(ほとんど高速道路通行でしたが遠かったです。ドライバーは二人で交代運転でした。)
一日目;横浜8:20〜湯殿山〜鶴岡〜17:40湯ノ浜温泉ホテル海山(泊)
二日目;湯ノ浜温泉8:00〜月山八合目〜羽黒山〜国宝五重塔〜20:40横浜



湯 殿 山


湯殿山1508mの中腹にある湯殿山神社は出羽三山の奥ノ院と云われ、山岳修験者の聖地として他の二山とは趣を異にしている。
ご神体は赤茶けた大岩で、入口でお祓いを受け素足となって参拝する、社殿の無い特異な神社である。
「語るなかれ、聞くなかれ」との戒めがあり、参拝した者はその様子を他言することが禁ぜられ、これから参拝しようとする者は様子を聞くことはご法度とされている。 したがって、境内の様子を詳述することはできない。また厳重に神域の撮影が禁止されている。上の写真は撮影が許される登山口の大鳥居で、此処からシャトルバスで聖地へ向かう。
周囲の嶮しい山や谷での荒行中に息絶えた行者こそが即身佛になると云う、真言密教が色濃く残る原理主義的信仰の地である。



月 山

中ノ宮にある月山神社本宮登山口


中ノ宮登山口に祀られる守護神のウサギ【狛兎】


標高1984m山頂に鎮座する月山神社、天照大神の弟神〜月読命(つきよみのみこと)を祀る。 全国各地にある山岳信仰の中でも特に歴史が古く、大正時代には官幣大社に格付けされ、東北地方に於いて最上格の神社となる。
登山道は四方から開かれていて、前項の湯殿山からは3〜4時間、八合目弥陀ヶ原からは2〜3時間ほどの歩程のようだ。
我々はバスで八合目へ入った。月山高原ラインと呼ばれカーブが連続する山岳道路で、バスどうしのすれ違いに困難な場所が多く、夏のシーズンには大渋滞となるようである。
八合目には弥陀ヶ原と呼ばれる高層湿原が広がり一周60分ほどの木道遊歩道が整備されている。標高は1400mほどだが森林限界を超えていて、夏には一面お花畑となる場所である。 当日は冷たいモヤの中、日本の代表的寒冷豪雪地とあって既に草紅葉の真っ盛りだった。
遊歩道の上部には宿泊施設がある参拝所、中ノ宮がある。



羽 黒 山

三神合祭殿 萱葺神社建造物としては日本で最大


荘厳さ漂う境内


湯殿山・月山の冬季参拝は不可能となるので、代わりに羽黒神社の三神合祭殿に出羽三山の三神が祀られている。その中央に祀られているのは月山神社である。
荘厳な境内には数多くの伽藍が配置され、上記社殿を始め国の重要文化財級の建物も多い。特に鐘楼の巨大さには驚かされた。 広い羽黒山頂境内を丹念に見学するには、制約が多いバスツアーではいかんせん時間が足りなかった。
三神合祭殿の先の鳥居をくぐって杉の古木の中を下っていく石段が表参道で、五重塔を経て隋神門へ至る1時間足らずの道程だが、バスの行程上この古道を歩くことが許されなかったことは真に残念だった。



羽黒山五重塔(国宝)


五重塔へは隋神門をくぐり抜け、少々長い石段を下り、祓い川に架かる神橋を渡り、須賀の滝を拝んで、至る。須賀の滝は月山の水を引いた人工の水路から落ちる滝である。 この道が羽黒山表参道で、2446段もの石段を数えて羽黒山山頂に至る。
平安時代平将門創建と云われる東北最古のこの五重塔は国宝で、天然記念物に指定されている杉古木群の中に均整のとれた姿でひっそりと佇んでいた。

2010/10/06 掲載

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