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里山散策 白山〜巡礼峠 2011,10.07

白山山頂北の端 白山神社

白山〜巡礼峠ハイキングコースは厚木市と清川村の境となる里山の尾根を歩く手軽なコースだが、眺めが随所で開け、登り降りの多い縦走登山の味わいがあって、なかなかいいコースである。


コース&タイム; 飯山観音前バス停10:10〜飯山観音〜(男坂)〜10:50白山284m11:00〜
狢坂峠11:20〜11:30物見峠11:40〜12:20巡礼峠12:30〜七沢森林公園〜12:50七沢温泉入口バス停
所要時間;2時間40分
歩行時間;2時間10分



小田急本厚木北口バス停5番乗り場から神奈中バス宮ヶ瀬行きまたは上飯山行きに乗り、飯山観音前で降りる。30分足らずである。 次のバス停“尼寺”(ニンジ)からも登山ルートがあるが、分かりにくそうだ。
バスを降り、小鮎川に架かる庫裡橋を渡る。朱に塗られた高欄がいかにも門前橋の趣である。山門、仁王門をくぐり本尊十一面観音菩薩を祀る観音堂が古風な佇まいを見せる。 源実朝が四国八十八札所に倣い制定した坂東三十三番観音霊場第六札所である。 余談ながら、この坂東三十三ヶ所には長谷寺と号する寺が三ヶ所含まれ、ここ飯山観音の寺号は長谷寺〜チョウコクジと云い、真言宗の古刹である。 また、境内は桜の名所として知られている。

イヌマキの古木を見て本堂裏側に廻ると白山登山口があり、男坂,女坂の2ルートがある。白山は2度目だが、昔のこととて記憶は遠い。 今回は標高が低い気安さで男坂を選択した。高低差は150mほどである。
出足こそ緩傾斜だが、山頂が近づくと道は切り立った。女坂を選択すべきだったか。
山頂は南北に細長く、その中間点に男坂は到達する。女坂は山頂南端の展望地で合流している。山頂北端には白山神社が祀られていて、その裏側で尼寺からの道が合流していた。
284m標高点の位置は確認できなかったが、一般的に南端の展望地が山頂とされているのだろう、ベンチ・展望台が置かれた休憩地となっていて、相模平野の展望がすこぶる良い。 当日は霞みがかった日ながら、ランドマークタワーが薄っすらと確認できた。山側は大山と鐘ヶ嶽が縦に重なり、眼下には清川カントリーが広がる。

巡礼峠への道は一旦急降下する。広葉樹の多い雑木林の道は手軽な里山ハイキングコースとは云え、なかなかどうして本格的な山道の趣がする。
御門橋(ミカドバシ)からの道と合流し、この先は関東ふれあいの道“巡礼峠みち”となる。 環境省管轄で、一般登山道と比べると手入れのいきとどいた道である。
わずかに登り返して狢坂峠(ムジナザカトウゲ)、峠状の鞍部ではなく小ピークである。ムジナとは人をばかすタヌキの類で、いかにも人里近い峠の地名である。 もっとも本来の地名の由来は狢でなく、六ッ名がなまったものと云うがはたして?
次のピークは物見峠で、清川カントリーの縁を概ね水平に辿る。ファー!!などと下から聞こえてくる。
地元の人らしき年寄りとすれ違った。手ぶらである。“水も持たずにお達者ですね”と声を掛けたところ、“今でこそ水分補給しろとうるさいが、昔は途中で飲むなと教えられた”と云う。 “これから観音様にお参りし引き返すのであなたも巡礼峠から引き返しなさい、さすればこの辺でまたすれ違うからゆっくり話などしましょう”と強要するのだ。齢八十の元気なおじいさんだった。

狢坂峠から10分余りで物見峠に着いた。ここも峠と云うよりは小山のピークである。煤ヶ谷から札掛へ乗り越す物見峠は展望がないが、こちらは東側が開けて平地の展望が良い。
巡礼峠へ45分と標識にあるが、ゆっくり歩いて40分程度だった。峠から長い階段を下るとその先は概ね平らな道で左手に砕石場がある。
道は竹林を抜ける。太い孟宗竹ではなく、細く背が高く節間隔が長い、釣り竿にうってつけな竹が密生していた。和竿の需要が少なくなって刈り取る者もいないのだろう。
少し下って巡礼峠。整備された公園の小広場のような場所で、其処は七沢森林公園の一角である。ハイカーが俄かに増した。 赤いよだれかけを着たお地蔵様が印象に残る。盗賊に襲われ命を落とした巡礼父娘の霊を慰めるために地元民が建立したと伝えられる。
巡礼峠から右に下ると七沢病院入口バス停に出るが、私は森林公園散策路を、ながめの丘〜野外ステージ〜森のかけはしと周遊し、七沢温泉入口バス停へと下った。

巡礼峠〜七沢森林公園の一角である

2011.10.17

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