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木曽路旧街道を行く  2006/8/2〜3

  
朝の静かな妻籠宿                  坂の宿場、馬籠


青春18きっぷを利用して木曽三山の一つ南木曽岳1677mに登り、その日は山頂付近の無人小屋で泊まった。小屋は10人程度は充分収容できる広さがあり三方に窓のあるしっかりとした造りである。
南木曽岳は、その登山経路の嶮しさといい、山頂付近の森林限界点のような植生といい、実際の標高より随分高度感のある山だった。山頂は樹木に覆われて展望がないものの、その先の避難小屋周辺からの眺望は素晴らしく、変化に富んだ第一級の山であった。
他に誰もいない小屋で一人酒を飲みながら修行僧の如く妄想に耽っていると、曇り空で星明りのない真暗闇に包まれた小屋が時折ゴトッ・ガサッ・コソッ・ドドンなどと不気味な音を出すのだった。
夜明け前から起き出して小屋の直ぐ先にある岩に乗り周囲を眺めた。雲海に浮かぶ中央アルプスのシルエットに思わず歓声をあげた。昨日視界を得ることができなかった口惜しさが消し飛んだ。私は暫くその場に佇んで御来光を迎えた。
※ 山行記録詳細は、夏の山紀行NO.9南木曽岳 

下山して、江戸時代にタイムスリップしたかのような妻籠宿〜馬籠宿へ至る木曽路旧街道(中仙道)の一部を歩いた。妻籠でバスを降りて旧宿場街へ入ると、そこは別世界だった。東映時代劇のロケ現場に迷い込んだかに錯覚した。
妻籠から馬籠峠までは4〜500mもの高低差があり、前日から重荷を背負っての行軍が身に応えていた私としてはバスに頼らざるを得なかった。峠からは旧街道を馬籠宿へと歩いて下った。
その途中で数組のハイカーと出会ったが、そのほとんどが外人グループだった。日本人観光客はその大部分がバスツァー客で、見学場所から次の見学場所へとサッとバスで移動してしまうのだった。
馬籠の宿場は坂道である。妻籠と馬籠ではどちらの風情に軍配があがるか?という問には答える事が出来なかった。
早朝から夜遅くまで各駅列車を乗り継いだこととあいまって、僅か二日とは思えない長い難行苦行の旅となりましたが、それだけに充実した旅でもありました。

コース&タイム
8月2日;大船(根岸線)4:43=5:15東神奈川5:17=6:11八王子6:29=9:57塩尻10:38=12:15南木曽
南木曽(おんたけ交通)12:25---12:50尾越バス停
バス停12:50〜キャンプ場13:20〜下の小屋登山口14:00〜下山道分岐14:20〜16:50山頂17:10〜17:20避難小屋(泊)
8月3日;避難小屋5:45〜摩利支天6:10〜上り道との合流点7:30〜小沢で軽食休憩20分〜下の小屋8:10〜8:55尾越バス停
尾越バス停(おんたけ交通)9:05---9:20妻籠バス停
妻籠古い街並9:40〜大妻籠(おんたけ交通)10:20---10:40馬籠峠10:50〜11:30馬籠上の入り口展望地11:50〜12:10馬籠下の入り口
馬籠バス停(濃飛バス)12:30---13:00中津川駅
中津川13:14=14:19名古屋14:27=15:45浜松15:52=16:59静岡17:01=18:10沼津18:11=19:40大船

2006/08/14 掲載

no.6 出羽三山へ , no.5 木曽路 , no.4 裏磐梯から蔵王へ