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鋸山&ばんや食堂 20013.02.28


まだまだ寒い日が続いておりましたが、少しづつ日が延びてきてこの日は春本番を思わせるポカポカ陽気となりました。
ロープウェーを利用して一気に鋸山稜線へ登り、東京湾や富士山を眺めながら石切り場山頂の地獄覗きに恐々と立ちます。
その後、スイセン咲き梅の香り漂う日本寺境内を千五百羅漢〜大仏とS字状にゆっくり下り、そして表参道から元名海岸に出て内房の海辺をブラリと保田の【ばんや】食堂へと向かいます。
【ばんや】はTVでも何度か紹介されている漁協直営の大人気漁師料理食堂です。そのばんやで自慢の魚を食すプラン。果たして評判通りか評判倒れか?

コース&タイム;
久里浜港10:20=フェリー=11:00金谷港11:10〜11:25ロープウェー駅11:30=11:35山頂駅
ロープウェー山頂駅展望台11:40〜百尺観音〜山頂のぞき12:15〜千五百羅漢〜12:45大仏
大仏13:00〜表参道登山口13:25〜元名海岸〜14:10ばんや食堂 歩行時間約2時間30分
ばんや食堂15:40=タクシー=15:55金谷港16:20=フェリー=17:00久里浜港


百尺観音


おじさん・おばさん4人で久里浜港から東京湾フェリーに乗る。
到着した金谷フェリーターミナルの屋外に野菜の売店を目ざとく見つけた女ども、さっそくのお買い物。 ダイコン・ブロッコリー・ゴボウなどなど、確かに新鮮で安い。買った野菜は帰りの船まで売店で預かってもらうことになった。
ロープウェー山麓駅は国道を10分ほど南下し左に折れた場所にある。ゴンドラ出発間際に着いたので係員が急ぐよう合図している。 とこらが出札口にいた5〜6人の中年女性グループがもたついてキップをすぐに買うことが出来ない。結局ゴンドラの出発を遅らせてしまった。
歩いて登ると1時間はたっぷりかかる道のりを快速のゴンドラは5分で運んでくれた。
頂上駅の直ぐ上には展望台があって360度の眺望が広がり、特に東京湾の眺めが素晴らしい。
そこの山頂標識には329mとあるが、実際の標高は262mである。 鋸山山頂の標高は確かに329mだが、そのピークは百尺観音から一旦遊歩道をはずれて登山道を降り、途中から北側に登り返した位置にあって、ハイカーや観光客はあまり訪れない場所である。 遊歩道の最高点は石切り場地獄覘きの少し上で、標高280mほどである。
少し下り西口管理所で拝観料600円を払って日本寺境内に入った。稜線東側一帯は十万余坪に及ぶ広大な日本寺境内である。

「日本寺は今から約千三百年前、聖武天皇の詔勅と、光明皇后のおことばをうけて、西暦725年高僧行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所です。 正しくは乾坤山日本寺と称し、時に帝よりわが国の国号を冠する日本寺の勅額宸翰ならびに黄金五千貫を、 皇后よりは御手づからの刺繍による三十三観音の軸物および御戸帳料綾錦十匹を賜りました」
以上は日本寺公式パンフレットから引用したものである。これを読んで理解できる観光客がはたして何人いるのだろうか?
詔勅(ショウチョク)〜これはなんとなく分かる、しかし何故この地だったのか?
行基菩薩〜奈良東大寺大仏建立の立役者として知られている
勅願所(チョクガンジョ)〜分かったような分からんような?
乾坤山(ケンコンサン)〜鋸山は石切跡の地形から生まれた俗名で、こちらが正式名なのだろう
勅額(チョクガク)〜帝から賜わった寺院の表札か?なんとなく分かる
宸翰〜全く分からない・読みも分からない(後の調べで、シンカン〜天皇自筆の文書のこと)
御手づから(オンテヅカラ)〜自らという意味でしょうが手編みの雰囲気はある
軸物〜掛け軸か?
御戸帳料綾錦十匹〜ミトチョウリョウアヤニシキとでも読むのでしょうか?錦鯉を10匹賜わったということか、まさか?(後の調べで、一匹=四丈=約9.6m〜反物の長さを表す、つまりきらびやかな緞帳のようなもの100m分らしい)
さて、いかが?

西口ゲートから十州一覧台には立ち寄らずに12〜3分ほどで百尺観音下の広場に出る。
百尺観音は石を切り出した跡の直壁に彫られた磨崖仏で、その名の通り30mもの高さがあって、やや厳しい表情のお顔は仰ぎ見る高さにある。絶壁に囲まれた大観音像は見物客を圧倒する迫力があった。
面白いことに、この百尺観音(ヒャクシャクカンノン)を百済観音(クダラカンノン)と誤記しているネットサイトが結構多い。百済観音は云うまでもなく奈良法隆寺が所蔵する2mほどのやさしいお顔の木彫り観音様である。
徒歩の登山道はロープウェ麓駅の少し手前で国道から分岐し、JRの下を潜って山道に入り、百尺観音広場で合流する。 合流点には北口管理所が設置され、徒歩のハイカーからも入場料をしっかり徴収していた。
少し戻って百尺観音の上部に出る。下の広場からは観音様の背丈以上、つまり百尺以上を登る理屈だが、それ以上に登った気がする急な石段だった。
登りきった辺り一帯は小広く日本寺境内遊歩道の最高点で展望に大変恵まれている。 この一角に有名な地獄覗きがあり、観光客は恐々とへっぴり腰で先端部へ進もうとするのだが途中で引き返す者も多い。 私も先端に立ってみたが、柵に囲まれて安全とは云え、何やらフワッと宙に浮いたようで、長居したい場所ではなかった。

次頁へ続く